プロにお願いする場合 自分で洗濯する場合
一般的なご質問に 「洋服のクリーニングをプロにお願いする場合と、自分で洗濯する場合とでは、具体的にどう違いますか」 というものがあります。
大事なお洋服を取り扱うことが私たちの役割です。 お洋服のお預け先が安心できるかどうか、見極める方法があります。
イラストの洗濯表示が分かっていることも大事なのですが、メーカーさんの取り扱い方と、洗濯技術の扱い方には根本的に違いがあります。
そちらの見解については別の機会に情報を提供することに致します。
さて基本的に洋服の取り扱いの役割なので
「繊維のことに知識があって特徴がわかっている」
「染みと汚れに知識があって性質を理解している」
以上を備えていたら安心ではないでしょうか。
ただ相手は専門家ですから「繊維と汚れを分かっていますか」と聞くのもいきなりすぎる質問かもしれません。
実はプロにお願いする場合でも、自分で洗濯する場合でも繊維に対しては同じ影響と変化を及ぼします。 何らかの影響、変化があっても元に戻す知識と技術を持つのがプロで、自己流で何らか対処しなければいけないのがご家庭です。 当社ではそのように区別しています。
革の繊維に当社は強いので、革製品だけではなく一般衣類の素材のこともお問合せいただくことがあります。
ご家庭で色移りしたお洋服を取り扱って、きれいに直せて大変お慶びになったお客様もおります。
お客様にお伺いすることができた範囲では、一つの専門業者さんでは直せなかったのだそうです。
専門業者さんに足りなかったことが、染みの知識に不足があったことです。ですから、どんな繊維にどんな変質が起きているのか、理解していること、見極めることが必要といえます。
ではきれいに直せて喜ばれたお客様が、一つの専門業者さんに知識が備わっているか、確かめるにはどうするかです。
「(私の)洋服の繊維に不安があるので、どのように変質するかをご説明いただける担当の方はいらっしゃいませんか」という質問をして、お預けいただくのが良いです。 とても簡単な質問ですが効果は高いです。
そう明確に聞いて、明確に答えが返ってきたらだいじょうぶです。
「きちんと仕上がりますか」 「きれいにできますか」 という質問もあり得るのですけれど、意外と明確なことを聞いていないのかなとも思えます。
今回はプロにお願いする場合と、自分で洗濯する場合について、当社なりの判断をお伝えしてみました。答えの一つになっていればと幸いと思います。